ゴミを放置する教室では心も放置されていく 2377/JUN.1

 授業開始の場面、「ゴミが落ちているよ。汚れた教室ではよできません。一人ひとつ拾おう」と投げかける時も時々あります。しかし、なかなかゴミを拾うようにはなりません。それは、子どおはゴミだと思うから拾わないと思います。その証拠に小さな鉛筆のきれはしや欠けた定規などは、拾って届けてくれる。だから、子どもには「ゴミは拾ってゴミ箱に捨てるものだ」と教えなければなりません。

 それには、教師が模範を見せることが大切です。例えば、授業中に落ちているゴミを教師が拾います。また、教師自身が子どもたちと一緒に掃除して、教師の環境を整えていくことも子どもの「意識」を高めることもできます。子どもは、教師の行動をよくみています。どんどん「率先垂範」をしていくといいでしょう。

他にもいろいろを試した例も以下に紹介します。

ゴミの重要性を伝える

子供にゴミが環境に与える悪影響や、きれいな環境の重要性について教えましょう。具体的な例や映像を使って、ゴミの問題やゴミ拾いの意義を理解させることが大切です。中学年でゴミの学習をするので、そこで関連させて指導します。

チームワークを促す

クラス全体でゴミ拾いの活動を行いましょう。グループやペアに分かれてゴミを探し、拾う活動を行うことで、子供たちはお互いに助け合いながら楽しくゴミ拾いをすることができます。ちょとしたスキマ時間にやると制限時間も決まっているので、動きがよくなります。

ゲーム化する

ゴミ拾いをゲームの形式にして楽しく取り組むことができます。例えば、制限時間内にできるだけ多くのゴミを拾う、特定の種類のゴミを探すなどのルールを作って競争させることで、モチベーションを高めることができます。

報酬や認識を与える

ゴミを進んで拾った子供たちには、適切な報酬や認識を与えることが重要です。例えば、ゴミを拾った子供たちにはスタンプやシール、称賛の言葉を与えるなど、彼らの努力や貢献を認めましょう。

継続的な取り組み

一度だけではなく、定期的にゴミ拾いの活動を行うことが大切です。子供たちにとってゴミ拾いが日常の一部になるようにしましょう。週に一度(掃除のない日)や月に一度の定期的なゴミ拾い活動を行うことで、継続性を持たせることができます。

ゴミを放置する教室では「心」も放置されていきます。ぜひ、落ちてるゴミをスルーしない子を育てていきましょう。