水泳指導の教師の立ち位置 #2400

見えない状況では気づくことすらできない

おはようございます。本日1年生は3回目のプールがあります。ちなみに今日は輪番制で私が全体指導を行います。

さて、水泳指導の指導ですが、全体指導の場合、先生方はどこに立って指導をされますか?

縦にとる先生と横にとられる先生がいると思いますが、これまで見てきた中では、縦にとられる先生が多かったような気がします。

 私が体育部に所属しているときに教わったのが、縦にとると後方にまで目が届かないので、全体を指導する場合は、全体が見えるように横にすることが鉄則であるということでした。(確かにそうでした)

 特に全体指導をしている先生は、近くにいる子どもの様子だけを見て指導するのではなく、また、ルーティンのように決まった活動をこなしていく指導ではなく、子どもの様子や反応を確認しながら指導を進める必要があります。

 また、子どもの泳力の実態に合っていない学習内容は大きな事故につながりやすくなります。実態に合っていない指導をしているということは、子どもの様子が見えていないということです。そのような中、子どもの様子の変化や反応を細かく見なければなりません。いつも指導している立ち位置は、子どもの様子が見えやすいかどうか、一度確認してみてください。

立ち位置や指導の方向を工夫する

子ども全員がプールに入っている場面で指導する際、どこに立つと、全体の様子、各々の様子を把握しやすいでしょうか?

プールの縦に立ち、指導している場面をよく見かけます。それだと、一番遠い子どもまでの距離は約25m(一般的な学校のプールの場合)となります。しかし、プールの横に立つと、一番遠い子どもまでの距離は約15mとなります。

プールの横に立った方が、より子ども全体との距離が近くなり、1人1人の様子を把握しやすくなります。さらに、近くなるということは、声の届きやすくなるので、聞こえないことによる危険のリスクを減らすことができます。

いつもここで指導しているから、みんながここで指導しているからという理由で立つ位置や方向を決めるのではなく、常に安全に指導するために、子どもの様子を把握しやすくするために、という視点をもち、安全な水泳指導をしていきましょう。

【その他の危険な水泳指導】

  • シャワーで密集し転倒する
  • シャワーの直後に走って転倒する
  • 水分補給を適度にとらない
  • プールサイドの熱さでやけどをする
  • プールサイドやプール内の異物に気付かず踏んで怪我をする
  • 勢いあまって水中から出た体が衝突する
  • 大きな浮島の下にもぐりこんでしまい溺れる